山の造成

機芸出版社刊TMS別冊「レイアウトコレクションVol.1」(1986年) P.72に「シーナリィを画いたら線路を消そう」というコラムがあったのを思い出して再読してみる。要旨としては、そのレイアウト(の完成予想図)から線路を取り払って「線路が敷設される以前の地形」をイメージしたときに辻褄の合わない場所がないかを点検してみるという話。おかしいところがあれば線路配置を見直すことで「何か新しい感覚がつかめるのではないか」としている。

山とくれば川

上記コラムでも要するにトンネルを山に通すかトンネルに山を被せるかの感覚の違いが「レイアウトの風景をなんとなく実感から遠ざけている」のではないかというのが発端になってるのだけど、川の方でちょっと気になっていることがありまして。
だいぶ前に某おいちゃんがエンドレス状の川をレイアウト中に作っていたことがあって、いやだってそれは物理的におかしいでしょ? …と正直笑ってしまったことがあるのだけど、その後そういうシーナリーのレイアウトを他でも見かけたもんで、そういう地形を作りたい欲望にかられるものなのか? とか、それを変だと思うのが私だけで、もしかして許容範囲内なの? とか思ったりしたわけです。VRM V3における水面・河川のパーツが高低差をつけて斜めに配置できないこと*1も多少関係がありそうな気はしますが。
鉄道模型のレイアウトにおいては線路配置がごく狭い範囲でぐるぐる回るような(リアリティに欠ける)状態が許容範囲内というか当然妥協すべきポイント*2になっているのと同じ感覚で、もしかしたらそれが河川に対しても適用されちゃうのかな、って。
どうなんでしょうか。

*1:V4以降はどうだっけ。

*2:そういうものへの抵抗感をどうしても拭いきれない人も一定数存在するようですけども。